便秘原因・解消 > 基礎知識
排便のメカニズム
普段何気なく行っている排便には、反射・反応が密接に関係しています。
胃・大腸反射は、口から摂取された食物が胃に入ると胃は大腸に信号を送ります。信号を送られた大腸は反射的に収縮し、便を直腸に送り出す蠕動運動を開始します。なお胃の中が空っぽの場合、より強い信号が大腸に送られます。その為朝食後に強く便意を感じます。
直腸・結腸反応は、便が結腸から直腸へ送り出されると骨盤神経から大脳に便到着の信号が送られ、便意が起こります。信号は直腸上部にも送られ、結腸から直腸に便を更に送る蠕動運動が行われます。
腸内細菌
人間の腸内には、100種類以上の100兆個もの腸内細菌が存在しています。その腸内細菌の種類や数で腸内環境を決定しています。腸内細菌の種類や数は生物の種類や個体で異なります。その為同じ人間でも便秘の人もいれば、そうでない人もいるのです。なお人間と腸内細菌は共生関係にあり、腸内細菌同士も共生しています。そんな腸内細菌の重さを合計すると約1キロにもなるそうです。そして便の約半分が腸内細菌とその死骸と言われているそうです。
腸内細菌は、作用によって3種類に分類されます。善玉菌(有用菌)・悪玉菌(有害菌)・日和見菌です。
食物繊維
食物繊維は、水にとける水溶性食物繊維と水にとけにくい不溶性食物繊維に分けられます。
■水溶性食物繊維には、ペクチン(水溶性) ・グルコマンナン・アルギン酸 ・フコイダン・グアーガムなどがあります。水溶性食物繊維は、水分保持能力が高く、便を柔らかくして、便の通りをよくします。また水溶性食物繊維は乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、善玉菌を増加させる働きがあります。なお水溶性食物繊維には、胃腸内をゆっくり移動し、お腹がすきにくく、食べ過ぎを防止したり、糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えたりします。更に水溶性食物繊維には、有害物質を吸着し、体外へ排出する働きもあります。水溶性食物繊維は、果物・芋類・海草などに多く含まれています。
■不溶性食物繊維には、セルロース・ヘミセルロース・ペクチン(不溶性) ・リグニン・グルカン・カラギーナン・アガロース などの種類があります。不溶性食物繊維には腸内の水分を吸収し、便のかさを増し、便が腸内を動くスピードをアップさせる働きがあります。 また不溶性食物繊維には水分も含まれている為、便を柔らかくして、便の通りをよくします。なお不溶性食物繊維には、よく噛んで食べることにより、食べ過ぎを防ぎます。また噛むことにより、顎の発育を促し、歯並びをよくします。 不溶性食物繊維は、野菜・根菜・穀類などに多く含まれています。
食物繊維摂取量の目安
食物繊維摂取量の目安量・目標量は、日本人の食事摂取基準(2005年度版)では次のように設定されています。(目標量は、目安量が現状とかけ離れている為設定されたものです。)
●目標量
●18歳から29歳・・・20グラム(男性)17グラム(女性)
●30歳から49歳・・・20グラム(男性)17グラム(女性)
●50歳から69歳・・・20グラム(男性)18グラム(女性)
★目安量
★18歳から29歳・・・27グラム(男性)21グラム(女性)
★30歳から49歳・・・26グラム(男性)20グラム(女性)
★50歳から69歳・・・24グラム(男性)19グラム(女性)
